榛東村の文化財 -2-
宿稲荷神社獅子舞
村指定文化財
江戸時代文久年間の創始と伝えられ、獅子頭は神社を造営した際の彫刻師石原常造(勢多郡東村花輪の人)の作という。
流派は稲荷流、華麗で、新規工夫のあとも見える。曲目は45通り、主なものは、三拍子、剣の舞、花吸い、牝獅子隠し、網切り、鞠がかり、岡崎などである。
常将神社太々神楽
村指定文化財
常将神社の太々神楽は明治時代に一度消滅した。現在の太々神楽は、大正15年に広馬場聖宮神社から伝承したものである。
その後しばらくは非常に隆盛で近隣の神社からも招請されて奉納することが多かった。舞の数は36座あったが近年舞っているのは12座程である。
八幡宮太々神楽
村指定文化財
明治初年、前橋市総社神社から伝承したもので、出雲流の正統といわれている。
創立当時舞の数は36座あったが現在舞っているのは、大幣、角子の舞、八幡太郎、大蛇退治、天の岩戸、保食の神など15座程である。
聖宮神社太々神楽
村指定文化財
昔、領主桃井播磨守直常が家臣を引き連れて参拝し、神前に馬乗武術を奉納したと伝えられ、以後毎年4月15日に神楽を奉納する習わしとなったといわれる。
明治の初め頃、神楽の振付に改革が加えられ他の神社へ伝承している。現在の舞の数は16座程である。
下の前地蔵祭り
村指定文化財
地蔵まつりは、先祖の精霊供養、健康、至福、子授け、雨乞い等祈願の為に行われる。6歳から18歳までの男子が参加して、8月14,15日に行っている。
御輿の前後の灯籠がつき、その後ろに太鼓、鐘がついて観音堂、地蔵堂で和讃をあげ、各戸を回って和讃を唱える。
百々万遍供養塔
村指定文化財
この塔は、行者仏任が、前住職瑞忍和尚の菩提と先祖の仏果、信徒の除災、来祥を祈って文化6年(1809)江戸日本橋の商人や地方有力者により建立した。
明治初年の廃仏毀釈に逢って破壊されたが明治33年長岡村中の寄進によって再建された。