開発時の埋蔵文化財取り扱い手続きについて
開発時の埋蔵文化財取り扱い手続きについて
1 榛東村教育委員会に確認「ここは遺跡ですか?」
「家を建てたい」「宅地を造成したい」「店舗を建てたい」「道路をつくる」そんなときに、事業者はまず計画段階で「事業地内に遺跡(埋蔵文化財包蔵地)があるかないか」を榛東村教育委員会に確認してください。確認は埋蔵文化財包蔵地確認申請書により、フアックスでお問い合わせください(文化財保護係フアックス番号0279-26-3372(耳飾り館))。遺跡の位置や内容は、群馬県ホームページの「マッピングぐんま(遺跡・文化財)」でも知ることができます。
(1)事業地内に「遺跡がある」
- →2確認調査及び3「届出」・「通知」へ
(2)事業地内に「遺跡がない」
原則として届出などは必要ありません。ただし、近くに遺跡があったり、地形などから遺跡がある可能性が高い場所では榛東村教育委員会による試掘調査(遺跡があるかないかを確認するための部分的な発掘調査)を行う場合があります。
- →9試掘調査 へ
- →試掘調査不要→「工事」
2 確認調査
榛東村教育委員会は、確認調査(遺跡の内容などを把握するための部分的な発掘調査)や過去に行った周辺の調査結果などから、発掘調査が必要かどうかを確認します。確認調査は榛東村教育委員会で実施しますが、準備などにご協力をお願いすることがあります。
- →3「届出」・「通知」へ
3 「届出」・「通知」
事業者は、遺跡がある場所で工事等を行う場合、「届出」・「通知」をする義務があります。提出先は榛東村教育委員会文化財保護係(榛東村耳飾り館)です。一般の開発では、工事着手予定の60日前までに「届出」(文化財保護法第93条第1項)、地方公共団体が行う開発では計画策定前に「通知」(文化財保護法第94条第1項)を提出してください。群馬県知事あて(提出先は榛東村耳飾り館)以下の届出様式を2部(2セット)作成し、提出してください。
- →4工事計画と埋蔵文化財取り扱いについて調整協議へ
4 工事計画と埋蔵文化財取り扱いについて調整協議
埋蔵文化財は「かけがえのない財産」であり、できるかぎり良い状態で次の世代に伝えていく必要があります。埋蔵文化財の取り扱いは、工事が遺跡にどのような影響を与えるかによって異なります。そのために事業者と榛東村教育委員会で「開発の範囲や位置」「工法」などについて協議を行います。
- →5埋蔵文化財取り扱いの種類へ
5 埋蔵文化財取り扱いの種類
(1)発掘調査
試掘・確認調査の結果事業地に遺跡があることが確かめられ、計画や設計の変更によっても、遺跡に影響を与えることや破壊が避けられない場合には、発掘調査を行います。
- →6発掘調査の準備協議へ
(2)工事立会
工事区域が狭く、発掘調査の実施が困難な場合などには、榛東村教育委員会が工事に立ち会い、必要な記録をとります。
- →「工事」
(3)慎重工事
工事による掘削が遺跡に影響を与えない場合など、発掘調査や工事立会の必要がない場合をさします。遺跡を傷つけないように慎重に工事してください。
- →「工事」
(4)その他
重要な遺跡が見つかったときなど、別途協議をお願いすることがあります。
6 発掘調査の準備協議
事業者と榛東村教育委員会で、発掘調査に必要な期間や費用、方法などについて詳細な打ち合わせを行います。発掘調査に必要な経費は、事業者に負担をお願いしています。経費には、現場での発掘調査にかかる経費と、調査資料や見つかった土器や石器などを整理し報告書を作る経費が含まれます。
- →7発掘調査へ
7 発掘調査
事業者と市町村教育委員会とで、現地での発掘調査が終了したことを確認後、工事施工が可能です。
- →「工事」及び8報告書作成へ
8 報告書作成
発掘調査終了後、調査資料や見つかった土器などを整理し、発掘調査報告書を作成します。報告書の作成は、開発により失われる遺跡を記録として構成に伝えるために大切です。
9 試掘調査
- 「遺跡がある」→3「届出」・「通知」へ
- 「遺跡がない」→「工事」
工事中に遺跡を発見したら?
工事中に土器や石器などを見つけたら、榛東村教育委員会(耳飾り館)に速やかに連絡をお願いします。工事中の遺跡発見を避けるには、工事計画段階での確認が重要です。ご理解とご協力をお願いします。
連絡先
榛東村教育委員会文化財保護係(耳飾り館内)
〒370-3502
群馬県北群馬郡榛東村山子田1912
電話0279(54)1133